熱中症は命にかかわる危険な症状です。予防と発症時の対策を会社にもとめましょう。
STOP!熱中症 クールワークキャンペーン(職場における熱中症予防対策)
Contents
STOP!熱中症 7月は重点取組期間
もうすぐ7月です。
7月は、STOP!熱中症 クールワークキャンペーン(厚生労働省)の重点取組期間。
仕事で熱中症になることがないように休憩時間をふやすなど働く時間の制限と作業環境の改善を会社に求めましょう。
そして、熱中症をうたがう症状があるときには救急隊要請が必要ない場合でも涼しい環境への避難とその後の対応が必要です。
安全衛生委員会などで熱中症の予防のための対策と発生時の対応方法の確立を会社にもとめましょう。
熱中症とは
高温多湿な環境下において、体内の水分と塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れたり、体内の調整機能が破綻するなどして、発症する障害の総称。めまい・失神、筋肉痛・筋肉の硬直、大量の発汗、頭痛・気分の不快・吐き気・嘔吐
(おうと)・倦怠(けんたい)感・虚脱感、意識障害・痙攣(けいれん)・手足の運動障害、高体温などの症状が現れる。
令和2年「職場における熱中症による死傷災害の発生状況」(確定値)を公表します
【熱中症】過去10年間の死傷者数約半数が、直近3年で占めている
過去10年間(2011〜2020年)の年平均死傷者数625人死亡者数21人。
直近3年での死傷者が過去10年間の47.4%を占めています。
今年も熱中症の予防と発症時の対策が不可欠だと考えましょう。
熱中症による死傷者数
熱中症による死傷者数【業種別の状況】
建設業、製造業、運送業が熱中症の死傷者のワースト3です。
しかしこの3つの業種で働いていない方でも熱中症は要注意です。
他の業種でも熱中症による死傷者は多くいます。
熱中症による死傷者数【月別・時間別の状況】
7月8月は他の月にくらべて桁ちがいに多く熱中症が発症しています。
もうすぐ7月、そして8月もじきにやってくる。
7月8月はとくに熱中症の危険がありますので、予防と発症時のそれぞれの対策を会社にもとめていきましょう。
14時台・15時台が熱中症による死傷者がいちばん多くいます。
しかし、9時台前と18時台以降もふくめて多くの死傷者がいます。
働く時間帯に関係なく熱中症の危険があることを知っておいていただきたいと思います。
【編集後記】
熱中症の発症はそれ自体が危険な災害ですが、熱中症による二次災害も危険です。
熱中症により意識を失って転倒。頭部や肩を打った。高所から墜落した。車両を運転中に熱中症を発症して交通事故につながった。
熱中症による二次災害も起きています。
小倉健二(労働者のための社労士・労働者側の社労士)Office新宿(東京都)
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