子ども向けの絵本は、おとなの心にも響くものがあります。
今回は、おとなにもぜひ読んでほしい絵本を紹介します。
Amazon じゆうをめざして(作・絵:シェーン・W・エヴァンズ 訳:さくま ゆみこ)
〈あらすじ〉
この絵本は黒人奴隷が自由のために逃げる様子が描かれています。全体的に暗い絵タッチで描かれ、逃げている心情がひしひしと伝わってきますが、最後は明るく太陽の光が射して、そして…
黒人奴隷はとても重たい問題です。絵本では、自分が登場人物になったような気持ちになり、考えるきっかけになります。
Amazon 風が吹くとき(作・絵:レイモンド・ブリックス 訳:小林忠夫)
作者のレイモンド・ブリックスさんは絵本『ゆきだるま』で有名な方です。
私が小学生の時に、友だちの勉強について行った図書館でたまたま絵本『風が吹くとき』に出会いました。とても衝撃を受けたことを今でも覚えています。
〈あらすじ〉
主人公夫妻・ジムとヒルダは典型的なイギリス市民で、彼らは素朴に素直に政府の言うことを信じ、原子爆弾が投下された後もひたすら信じていました。
漫画のような描き方で、原爆前後の当たり前の日常をリアリティに映し出しています。まるで自分が体験しているかのような気持ちになります。
作者のレイモンド・ブリックスさんは絵本『風が吹くとき』を現代エリート達への警告として書きました。絵本の最後には「高い所へ登って、ついには たいていの人が落ちてしまう」と語っています。
紹介した絵本は、子どもにもおとなにもおすすめです。
薄い本ですので読むのには時間がかかりません。中身がずっしりと詰まっているので大事にしていきたい絵本です。
あなたもお手にとって読んでみてはいかがでしょうか。
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小倉健二(労働者のための社労士・労働者側の社労士)Office新宿(東京都)
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