どんな職種でも労働災害は起きます。
「マンガでわかる働く人の安全と健康」(厚生労働省)を読んで仕事の危険を知り、労働災害をさけましょう。
Contents
工場や工事現場だけで労災が起きているわけじゃない
アルバイトも含めて、これからはじめて働くという人。
期待と不安があることでしょう。
給料はいくら?どんな仕事をするの?
労働条件は働く上で重要なことです。
しかし、どんなに給料がよくても、仕事でケガをしたり死んでしまってはたまりません。
あまり意識することはないかもしれませんが、
仕事でケガをする・労働災害に遭う。こんなことがないように安全衛生にも関心をもっていただければと思います。
仕事でケガをせずに安全に働くことは、守られなければならない最低限度の労働条件です。
「工場や工事現場で働くわけじゃないから労災なんて関係ない」と思うかもしれません。
しかし、労働災害、仕事でのケガは工場や工事現場だけで起きているわけではありません。
労働災害発生状況2021年6月速報値をみてみましょう。
2021年【労働災害】発生状況6月速報値
2021/06/21に厚生労働省から2021年労働災害発生状況の6月速報値が発表されています。
2021年1月1日〜5月31日までに発生した労働災害について6月7日までに報告があったものについての集計です。
「工場や工事現場で働くわけじゃないから労災なんて関係ない」と思った方。
- 死亡災害では建設業についで2番めに多いのは第三次産業です。
- 休業4日以上の死傷災害ではダントツの第1位は第三次産業です。
特定の産業で働いていないから労災は関係ないということは決してありません。
事故の型別の労働災害発生状況をみると、休業4日以上の死傷災害では一番多い事故は「転倒」です。
「転倒事故」は事務所などでも日常的に起こる可能性があります。
仕事をする以上はどのような職種でも労災事故に遭う危険があることをしっていただきたいと思います。
仕事でケガをしないために職場の安全についてマンガで学ぶ
「うっかりしてケガをした」ももちろん労災ですから労災保険から給付をうけられます。
しかし何よりも、ケガをしないのが一番です。
仕事でケガをしないために働く人(労働者)が安全について知り・学ぶことは大切です。
「小さなケガだ」と気にしないで小さな事故が重なると大きな事故、死亡事故につながります。
死亡事故、休業4日以上の死傷事故を起こさないためには、小さな事故をなくすことが必要です。
小さな事故を起こさないためには、事故にはいたらなかったが危うく事故になりそうだったヒヤリ・ハッとをなくす必要があります。
ハインリッヒの法則についての参考記事
【重大労災事故をなくす】何をすればいいか?
自分自身が仕事でケガをしないために、そして職場で働く他の労働者が仕事でケガをしないために仕事のケガをふせぐ安全衛生の知識を持ちたいところです。
働く人の安全と健康について初めて学ぶ方向けに、「マンガでわかる働く人の安全と健康」を厚生労働省が作成しています。
共通教材のほかに、16業種の安全衛生についてマンガを読んで学ぶことができます。
まずは共通教材と自分が働く業種のマンガを読む。
そして、自分の業種・仕事でも参考となるヒントがないか?他の業種のマンガも読んでみましょう。
「労働災害・仕事でのケガなんて私には関係ないことだ」と思っている方。
どんな業種・仕事でも労働災害の危険があることがわかります。
労働災害の危険がわかるようになれば、安全対策を会社に求めることができます。
また「安全対策が十分でなくケガをする心配がある仕事は断ろう」と思えます。
仕事の危険を知り労働災害をふせぐ。肩肘張らずにマンガから学んみてははいかがでしょう?
マンガでわかる働く人の安全と健康(厚生労働省) |
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小倉健二(労働者のための社労士・労働者側の社労士)Office新宿(東京都)
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