中村哲さんの本・マンガを読み動画を見てみよう

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アフガニスタンで医療活動をしていた医師の中村哲さんは、病気の背景に食料不足と栄養失調という深刻な問題があることから、用水路建設(灌漑事業)に取り組まれていました。

中村哲さんがアフガニスタンで亡くなられたことは新聞やニュースでご存知かと思います。残念なニュースです。

亡くなられたことはとても残念なことですが、中村哲さんが取り組まれていた活動はもとより、大切にしてきたこと(考え方とそれを実践すること)が消えてしまうわけではありませんし、生きてきた意味は失われることはありません。

中村哲さんがどのような活動をしてこられたかご存じない方も、著書(本)や描かれたマンガを読み動画を見て知り、何を大切にしてどんな生き方をしてきたのかを知ることができます。

そして、中村哲さんが必読書として読むことを勧めていた(Kindleで無料で読める)本を読んで、これからの自分の人生に生かすことができます。

マンガ『アフガニスタンで起こったこと~不屈の医師 中村哲物語~ 前編』(無料公開中)を読もう

『アフガニスタンで起こったこと~不屈の医師 中村哲物語~ 前編』
こちらは前編が無料で読めるページへのリンクです(2003年週刊少年マガジン第24号に掲載)

Amazonから購入もできます。

Amazon 「汚れた弾丸」「アフガニスタンで起こったこと」 (週刊少年マガジンコミックス)(こちらは有料での購入のリンクです)

私がはじめて中村哲さんのことを知ったのは、『世界がもし100人の村だったら』の池田香代子さんの講演でした。15年前くらいだと思います。

世界がもし100人の村だったら。インターネットによるフォークロア(民話)=ネットロア=はヘタすると“1杯のかけそば”のような話になってしまう心配があってダグラス・ラミスさんとやりとりしたというような話が雑誌に載っていたのをたまたま読み、池田香代子さんはきちんとした感性のある方なんだなと思い講演会に話を聞きにいきました。

その講演で私は4つのことを知りました。
1.ヴィクトール・エミール・フランクル。『夜と霧』
2.憲法とは国家権力を制限して国民(個人)の人権を守るための道具であること。
3.難民として保護を求めて来日した人が不当な扱いを受けていること。
4.中村哲さんという医師がアフガニスタンで現地の人のために医療と井戸水のために活動していること。

1の『夜と霧」はナチスによる強制収容所大量虐殺を取り扱った本であることは知っていましたが軽々しく読めない気がして読んだことがありませんでした。この『夜と霧』新版の訳者が池田香代子さんで、この講演をきっかけにフランクルの本を読み始めました。

2は立憲主義のことですが、当時は立憲主義という言葉も聞いたことがなかったので変なことを言う人だなと思いました。しばらくあとになって1人1票実現会議など違憲訴訟でも現在活動している伊藤真さんの憲法講義を受講して、立憲主義が近代市民社会の当たり前の考え方であることを知りました。

4の中村哲さんのことを描いたマンガが講演会会場で販売されていて買って読みました。
それがこの『アフガニスタンで起こったこと~不屈の医師 中村哲物語』でした。
いまは前編が無料公開されていてネットで読むことができます。
中村哲さんのことをあまりよく知らなかった、今回の事件のニュースではじめて知ったという方は、中村哲さんがどんな人か知るきっかけとしてオススメです。マンガで5分くらいで読めます!

『武器ではなく命の水を 医師中村哲とアフガニスタン』(You Tube動画)を見よう

1時間のテレビ番組です。アフガニスタンの現状や中村哲さんの用水路建設(灌漑事業)がよくわかります。
砂漠に水を引いて麦や米を育て緑が広がる映像には驚くと思います。

用水路建設で重機に乗り現場で作業する中村哲さんの活動だけでなく、工事はアフガニスタンの人たちが行なっていて、その様子や水に喜ぶ笑顔は民族や宗教に関係ない同じ人間だという当たり前のことを実感します。

中村哲さんが書いた本を読もう

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スクリーンショット 2019 12 08 午後6 17 06

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中村哲さんの本を図書館で借りて読もう

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カーリル スタートページ

カーリルなら、住んでいる区・市や勤め先の区・市の図書館を一気に検索して本を探せます。
図書館で必要な手続きができていれば、カーリルで検索してそのまま図書館で予約のサイトまで進めます。

詳しくは、こちらの記事で紹介しています。
「お金がない!無料(ゼロ円)で学べる方法 カーリルを使って便利に図書館から本を借りよう!」

中村哲さんが必読書とした『後世への最大遺物』(内村鑑三)をKindle本を無料で読もう

Amzon 『後世への最大遺物』(内村鑑三) Kindle
版 0円

アフガニスタンで灌漑活動を続ける医師中村哲さん(ペシャワール会)が、新たに活動に加わる若者に内村鑑三さんの『後世への最大遺物』を必読書として読んでもらっているという話を講演会で聞きました。(講演会で中村哲さんの話を聞いたときの記憶が鮮明なのでつい最近のように思っていましたが、一緒に行った下の子に聞くと2〜3年前だったようです。)

カーリルで「中村哲」で図書館の本を検索すると、ニュースで話題になっているためか貸出中となっているものが多く、すぐには借りられない本が多いかもしれません。

中村哲さんの著書ではなく、必読書として勧めていた『後世への最大遺物』を読んでみてはいかがでしょうか。

アフガニスタンでの医療活動や用水路建設(灌漑事業)は彼が後世へ残した大事業です。
著書で思想を残したことも後世へ残した大きな遺物です。
しかし、中村哲さんが後世へ残した最大遺物は事業ではありません。もっと大きなものがあります。
そして、その最大遺物は大事業や著書で思想を残すことができない人にもできるものです。
そのことが書かれているのが、中村哲さんが必読書として勧めていた内村鑑三さんの『後世への最大遺物』です。

Amazonで内容紹介を読むとエッセンスが浅く書かれていますが、最後まで読んでみないと良さは理解できない内村鑑三さんの講演録です。

1時間〜2時間あれば読めます。AmazonでKindle本を無料でダウンロードして読めますのでオススメです!

Amzon 『後世への最大遺物」(内村鑑三) Kindle
版 0円

【編集後記】

池袋から3駅。駒込駅で降りてすぐにある六義園。新宿からすぐ近くですが行ったことがなく、家族ではじめて行きました。紅葉が見頃で美しかったです。

昨日の1日1新 六義園

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小倉健二(労働者のための社労士・労働者側の社労士)Office新宿(東京都)

小倉健二(おぐらけんじ) 労働者のための社労士・労働者側の社労士 労働相談、労働局・労働委員会でのあっせん代理 労災保険給付・障害年金の相談、請求代理 相談・依頼ともに労働者の方に限らせていただいています。  <直接お会いしての相談は現在受付中止> ・mail・zoomオンライン対面での相談をお受けしています。 1965年生まれ57歳。連れ合い(妻)と子ども2人。  労働者の立場で労働問題に関わって30年。  2005年(平成17年)12月から社会保険労務士(社労士)として活動開始。 2007年(平成19年)4月1日特定社会保険労務士付記。 2011年(平成24年)1月30日行政書士試験合格