ミスの原因の主犯格はワーキングメモリです。
ワーキングメモリはパソコンで言うとRAM(メモリ)でしょうか。
RAMというよりもキャッシュメモリの方が近いかもしれません。
長期記憶がHDD(データを長期保存する)だとすると、ワーキングメモリは脳(CPU)が何かの目的のために一時的に保存する作業記憶(キャッシュメモリ)と例えることができます。
Contents
ミスをしないためには、ワーキングメモリを解放することが必要
キャッシュメモリは、CPUが高速処理をするための高速なメモリですが、容量が小さく一時的なデータ保存領域です。
ワーキングメモリは、脳というCPUが高速に処理するためのキャッシュメモリであり、容量が小さい一時的な記憶です。
ワーキングメモリは容量が小さく、そして増やせない(トレーニングで増やせるという考えもあります)のが特徴です。
参考記事はこちらです。「ワーキングメモリ。負荷をかけて鍛えるか⁉️負荷を減らしてゆとりを持たせるか」
新しい情報が入ると、古い情報はワーキングメモリからはじき出されて、その瞬間にパッと消えてしまいます。
うっかりミスをしないために記憶しておこうとすること自体が容量の小さなワーキングメモリを消費することですから、もともと小さなキャッシュメモリの空き容量がさらに小さくなります。
ミスをしないことを意識してワーキングメモリを消費するのではなく、ミスをしないためにはワーキングメモリを解放する必要があるのです。
ワーキングメモリを解放する具体的な方法
1.すぐやる
“すぐやる”ことで覚えておく必要がなくなりますから、ワーキングメモリが解放され、フルに活用することができます。
ワーキングメモリがすっきりした状態で、注意をフルに活用できます。
2.メモする。やることはすぐメモする。メモはチェックリスト・ToDoリストで書く。
あなたがミスをしてはいけないことは何でしょうか。
チェック作業を明文化したチェックリストを作成しましょう。
そして、チェックリストは、横書きであれば、上から下へと作業の順番で作成すれば、作業手順を確認しながらチェックするToDoリストになります。
たとえば、電話で商品の注文を受けた場合のメモは、以下のように書いてみてはいかがでしょうか。
—————————————————
2018/11/12(月)9:18 山田商店鈴木様から電話。小倉受
・2018/11/16(金)納品指定日
・日本酒 醍醐のしずく 10本
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□ 今日 :倉庫に在庫確認電話
□ 今日 :在庫があれば、11/16(金)納品指定日で出荷指示
□ 今日 :在庫がなければ11/14(水)指定で発注
□ 11/14(水) :納品確認。→ 11/16(金)納品指定日で出荷指示
—————————————————
電話受けのメモでも、箇条書きにして先頭に□を書いてチェックリストにします。
そして、作業完了したら、ひと目でわかるように、□に「レ」チェックを入れます。
・何をすべきか思い出すため
・進捗具合を可視化するため
ToDoリスト方式でチェックリストを作成します。
iPhone・MacでのToDoリスト・チェックリストのアプリの参考記事はこちらです。
「Post-it 付箋・資料でふくらんだ手帳を捨て、iPhoneアプリに移行。気持ちもスッキリ!」
iPhone・Macでのリマインダーのアプリの参考記事はこちらです。
「大事なことでも、何でも忘れてしまう‼️➡️iPhoneユーザーならアプリDueを使いましょう」
3.書き出す。気になることは書き出して外に出す。
気になったことは何でも書き出して頭の中をスッキリさせましょう。
頭の中をスッキリさせるとはワーキングメモリを解放させることです。
頭の中から気になったことを外部に出してしまいましょう。
EverNoteなら、あとから検索できることがわかっていれば安心して忘れてしまえます。
参考記事はこちらです。
「OfficeLensでEverNoteに。気になった記事を簡単にスクラップ。EverNoteをはじめよう!気になったことを何でも保存」
現在は、OfficeLensできれいに写すよりも、
FE Snapでサッと撮影してEverNoteへ自動的に保存することがほとんどです。
気になったことはFastEver2を利用して瞬時にメモしてEverNoteへ保存しています。
不安なことなどマイナスのことでも、アイデアのようなプラスのことでも、気になっていることは、思いついたそのときに書き出しましょう。
書き出すことで整理することで頭の中をスッキリさせることも注意(アテンション)にワーキングメモリを消費せずに解放することができるでしょう。
気になっていることを書き出すことで整理するためには、図解化が役立つかもしれません。
マインドマップも試してみてはいかがでしょうか。
Macを大型液晶テレビに接続して大きなディスプレイでマインドマップを俯瞰して描く方法があります。
MacアプリMindNodeで大画面のテレビでマインドマップを描いてみましょう。
「大画面のテレビをマルチディスプレイにする方法。HDMIケーブルでMacBook をテレビに接続してディスプレイの設定「ディスプレイをミラーリング」のチェック(レ)を外すだけ❗️」
注意(アテンション)のムダ遣いを減らすために、不要な情報を遮断する。環境を整える。
すぐやる、メモする、書き出すは、注意のムダ遣いを減らす方法です。
それ以外にも、他のことに気を取られない、ワーキングメモリを不要な情報への注意(アテンション)に奪われないために、環境を整えましょう。
机の上には“今”この瞬間に取り組んでいる仕事以外の資料を置いている方は、机の上から片付けます。
他の仕事を忘れてしまわないか心配で机の上に目につくように置いているという方は、ToDoリストとリマインダーで忘れてしまって良い仕組みを作りましょう。
物の置き場所、資料の置き場所も決めて、意識せずに体が自然に動くまで繰り返しましょう。
どこにしまうか、どこにあるのか探す、という無駄な注意(アテンション)をなくし、ワーキングメモリを使用せずに条件反射で体が自然に動くようにしましょう。
スマホを机の上に置かないだけで集中力が高まるという話もあります。
電話が鳴れば注意(アテンション)が向けられワーキングメモリが奪われます。
そのほかにもmail、LINE、Facebook、などプッシュ通知が次々とスマホのディスプレイに表示されたり通知音が鳴れば、ワーキングメモリを奪われます。
大声で叫んでいたり、奇声を発してはしゃいでいる方がいる、そんな職場で働いているのであれば、耳栓などの対応が必要かもしれません。
参考記事はこちらです。
「iPhoneのを着信音を“無音”にする方法!集中して仕事や勉強をする、プライベートな時間や休みの日にStoppingする」
「周りの雑音・声にわずらわされずに、集中して仕事・勉強する方法。<SHURE SE215 WIRELESSイヤホン、CRESCENDO 耳栓 オフィス用>」
【編集後記】
ワーキングメモリを解放するための1 すぐやる、2 メモする、3 書き出すは、
書籍『仕事のミスが絶対なくなる頭の使い方』(宇津出雅巳さん)から紹介しました。
具体的な方法については、普段私がやっている内容を加えて紹介しました。
Amazon 仕事のミスが絶対なくなる頭の使い方(宇津出雅巳さん)
昨日の1日1新:納豆オムレツ
小倉健二(労働者のための社労士・労働者側の社労士)Office新宿(東京都)
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