【2021年】労働災害が多い業種ワースト3

固定ページ
Pocket

「労働災害が多い職種」で検索してblogを読みにきた方がいます。

職種ではありませんが「業種」で労働災害の発生状況が厚生労働省から発表されています。
2020年1月1日から6月30日までに発生した労働災害について、7月7日までに報告があったものを集計した資料を見てみましょう。

【労働災害】死亡災害が多い業種3位

2021年労働災害の死亡災害が多いワースト3の業種。

1位は建設業
2位は第三次産業
3位は製造業

20210707労災速報死亡災害

【労働災害】休業4日以上の死傷災害が多い業種3位

2021年労働災害の休業4日以上の死傷災害が多いワースト3の業種。

1位は第三次産業
2位は製造業
3位は陸上貨物運送事業

20210707労災速報死傷災害

労働災害はすべての業種で発生している

労働災害が多い業種は、労働災害が起きないためにこれまで以上の対策が必要なのは言うまでもありません。

その一方で、すべての業種で労働災害が起きていることにも注意が必要です。

労働災害が多くは発生していないということは、労働災害が発生していないことではないからです。

2021年業種事故の型別死傷災害発生状況

2021年業種事故の型別死亡災害発生状況

すべての業種で、休業4日以上の死傷災害が発生しています。そして、死亡災害も発生しています。

死亡してしまった方はもう戻ってくることはありません。
取り返すことのできない労働災害、死亡災害はすべての業種で発生しています。

労働災害が多い業種以外でも、すべての業種で労働災害が発生しない職場づくりが必要です。

そして、これから労働災害が発生しないためには、発生してしまった労働災害を正しく受け止めて再発防止の対策を実施することが重要です。

労働災害が発生したにもかかわらず労災申請しないことは、労働災害が再発する土壌づくりをすることになります。

たとえ小さな事故(労働災害)であっても、労災申請をしましょう。

【編集日記】

2021年労災発生の業種ワースト3を見ました。

第三次産業は死亡災害で2位、死傷災害で1位です。

第三次産業(広い意味でのサービス業)は労災発生が多い産業です。

「サービス業だから労災は関係ない」は誤解です。

The following two tabs change content below.

小倉健二(労働者のための社労士・労働者側の社労士)Office新宿(東京都)

小倉健二(おぐらけんじ) 労働者のための社労士・労働者側の社労士 労働相談、労働局・労働委員会でのあっせん代理 労災保険給付・障害年金の相談、請求代理 相談・依頼ともに労働者の方に限らせていただいています。  <直接お会いしての相談は現在受付中止> ・mail・zoomオンライン対面での相談をお受けしています。 1965年生まれ57歳。連れ合い(妻)と子ども2人。  労働者の立場で労働問題に関わって30年。  2005年(平成17年)12月から社会保険労務士(社労士)として活動開始。 2007年(平成19年)4月1日特定社会保険労務士付記。 2011年(平成24年)1月30日行政書士試験合格