ご存知ですか。
精神の障害・知的障害で障害年金を受けとることができます。
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「障害年金は、身体の障害がある方に支給されるもの」は誤解。精神・知的障害も障害年金を受けとれる
「障害年金は、身体の障害がある方に支給されるもの」と誤解されている方がいます。
障害年金は、精神・知的障害によって受けとっている方が全体の約6割です。
精神・知的障害で障害年金を受けとれることを、もっと多くの方に知っていただきたいと思います。
【障害年金】精神・知的障害による受給が全体の約6割
2019年に行われた年金制度基礎調査(障害年金受給者実態調査)によると、障害年金を受けとっている方のなかの傷病名ごとの割合は「精神障害」と「知的障害」を合わせると約6割(58.5%)です。
傷病名別の障害年金の受給者割合をみると、「精神障害」が34.6%で1番多く、「知的障害」が23.9%と2番めに多くなっています。
「障害年金は、身体の障害がある方に支給されるもの」が誤解であることがわかります。
e-Stat 政府統計の総合窓口
2019年 年金制度基礎調査(障害年金受給者実態調査) のデータからグラフを作成
【障害年金】精神の障害による受給が全体の34.6%
厚生年金・国民年金、どちらの年金制度でも傷病名別の障害年金の受給者の割合が1番多いのが「精神障害」です。
障害年金全体の34.6%が精神の障害による受給です。
「精神障害」による障害年金の受給者を年金制度別にみると、厚生年金では40.3%、国民年金では33.1%です。
障害厚生年金の2級の半数(49.8%)、3級の4割(40.3%)の方が「精神障害」により障害年金を受給。
障害基礎年金(国民年金の障害年金)の2級の4割(44.0%)の方が「精神障害」により障害年金を受給しています。
【障害年金】知的障害による受給が全体の23.9%
障害年金全体の23.9%が知的障害による受給です。
知的障害による障害年金の初診日は出生日とされていますので、障害厚生年金を受給しません。
障害基礎年金(国民年金の障害年金)の受給者のなかでの割合をみると30.1%です。
障害基礎年金の1級の32.0%、2級の28.9%の方が「知的障害」により障害年金を受給しています。
【編集後記】
障害年金の受給3要件をみたす方は「精神障害」と「知的障害」で障害年金を受けとることができます。
「身体に障害がある方だけが障害年金を受けとれる」は誤解です。
障害年金を受けとっている方のなかで「精神障害」と「知的障害」による受給者が約6割です。
うつ病などの精神の障害や知的障害による障害年金の相談・書類作成・請求手続きの代理の依頼もお受けしております。
小倉健二(労働者のための社労士・労働者側の社労士)Office新宿(東京都)
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