国民年金の障害年金(障害基礎年金)を受給する方は、年金生活者支援給付金も受給できます。
障害年金を請求するときには、年金生活者支援給付金も合わせて請求することを知っておいていただきたいと思います。
手続きは簡単です。所定の書類1枚を提出するだけ、記入は簡単です。
障害年金を請求するときは年金生活者支援給付金の請求も忘れずに行ないましょう
障害基礎年金の請求手続きをするときには、年金生活者支援給付金の請求手続きもあわせて行ないましょう。
年金生活者支援給付金を請求するには「年金生活者支援給付金請求書」に記入して、障害年金を請求するときに提出する書類といっしょに提出します。
「年金生活者支援給付金請求書」に記入して提出する。それだけの手続きですから、忘れずに行ないましょう。
年金生活者支援給付金 | 2022年度の月額 |
---|---|
障害等級1級の障害基礎年金の受給者 | 6,275円 |
障害等級2級の障害基礎年金の受給者 | 5,020円 |
2級の障害基礎年金は月額で約6万5千円(2022年度64,816円)です。1級の年金額は2級の1.25倍の金額です。
2級の障害基礎年金の受給者に支給される年金生活者支援給付金は月額で約5千円(2022年度5,020円)です。
障害年金を請求するときに「年金生活者支援給付金請求書」をいっしょに提出するだけで、受けとれる月額が2級の障害基礎年金であれば、月額が約6万5千円(2022年度64,816円)から約7万円(2022年度69,836円)になります。
障害年金と年金生活者支援給付金とは別物ですので、支給も別ですが同じ日に受けとります。
年金生活者支援給付金請求書
「年金生活者支援給付金請求書」の記入は難しくありません。5項目に記入するだけですから簡単です。
(1)障害年金の請求書に記載した基礎年金番号(またはマイナンバー=個人番号)
(2)氏名
(3)生年月日
(4)住所
(5)届出年月日
「年金生活者支援給付金請求書」は日本年金機構「年金生活者支援給付金の請求手続きをするとき」からダウンロードできます。
障害年金生活者支援給付金を受給できる方
障害基礎年金を請求するときに「年金生活者支援給付金請求書」を提出しておけば、障害基礎年金の受給が決定すると障害基礎年金に合わせて障害年金生活者支援給付金も支給されます。
障害年金生活者支援給付金は、障害基礎年金に合わせて支給されます。
障害基礎年金が支給されない障害厚生年金3級のみ受給する方は、障害年金生活者支援給付金を受給することができません。
また、障害年金生活者支援給付金には所得制限があります。(以下の金額は収入ではなくて「所得」です)
前年の所得額が「4,721,000円+扶養親族の数×38万円 」以下である方に支給されます。
障害年金生活者支援給付金の受給要件(1.2.ともに満たす方に支給されます)
- 障害基礎年金(※1)を受けている
- 前年の所得額(※2)が「4,721,000 円 + 扶養親族の数 x38万円(※3)」以下である
※1「障害基礎年金」旧法の障害年金、旧共済の障害年金であって、政令で定める年金についても対象となります。
※2「前年の所得額」障害年金等の非課税収入は、年金生活者支援給付金の判定に用いる所得には含まれません。
※3「扶養親族の数 x38万円」同一生計配偶者のうち70 歳以上の者または老人扶養親族の場合は48万円、特定扶養親族または16歳以上19歳未満の扶養親族の場合は63万円となります。
【編集後記】
週末に映画『守られなかった者たちへ』をレンタルDVDで観ました。
テーマは重かったのですが、観て良かったです。
Amazonプライム・ビデオでも観ることができます。
映画『守られなかった者たちへ』
小倉健二(労働者のための社労士・労働者側の社労士)Office新宿(東京都)
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